週末に借りた本を昨日読み切りました。面白かったです。そして、幸せって大事と思いました。レビューしたいと思います。
まず、幸福優位ですが、ハピネス・アドバンテージを日本語に訳したものです。成功したら成功する、ではなく、幸せが成功に先行するという考えです。ハーバード大学に12年間いた(教える方含めて)著者は、ハーバード大学に来た学生たちが観な幸せかというとそうではなかったところを焦点当てています。
具体的に7つの法則を提示して、幸せが成功に先行するためにこうしたらいいよーと教えてくれています。
法則1 ハピネス・アドバンテージ
ポジティブな脳は、平常時の脳やネガティブな脳に比べて、生物学的な優位性をもつ。この法則から、脳を再訓練して積極性を高めることで、生産性や業績を改善する方法が学べる。
法則2 心のレバレッジ
自分の置かれた状況をどのように経験するか、またその中で成功できるかどうかは、マインドセット、すなわち心の持ちようによって絶えず変化する。この法則から、幸せと成功をもたらすこの力が最大になるように心の持ちよう(てこの支点)を調整する方法が学べる。
法則3 テトリス効果
ストレスや悪いことや失敗にばかり注目するパターンが脳の中に出来上がってしまうと。挫折への道に自らを追い込むことになる。この法則から、脳を再訓練して肯定的なパターン(ポジティビティ)を探せば、どんな状況からもチャンスが見出せると言うことが学べる。
法則4 再起力
挫折やストレスや困難のさなかでも、人の脳はそれに対処するための道を考え出す。
失敗や苦難から立ち直るだけでなく、その経験があったからこそ、より幸せになり成功を掴む道を見出せると言うことがこの法則から、学べる。
法則5 ゾロ・サークル
大きな試練に圧倒されると、理性が感情に乗っ取られてしまう。まず達成可能な小さなゴールに注目してコントロール感覚を取り戻し、それから徐々に範囲を広げて大きなゴールを達成する方法を、この法則から学ぶことができる。
法則6 20秒ルール
人間の意志の力には限界がある。いい方向に変化してもそれを維持させることは難しい。意志の力が尽きれば、もとの習慣あるいは「最も抵抗の少ない道」にずるずると戻ってしまう。この法則から、エネルギーの調整によって、別の道を「最も抵抗の少ない道」にし、悪しき習慣をよい習慣に置き換える方法を学べる。
法則7 ソーシャルへの投資
試練とストレスに見舞われると、身を丸めて自分の殻の中に閉じこもってしまいがちだ。しかし最も成功している人々ほど、友人、同僚、家族との人間関係を大事にして、それを推進力としている。この法則からは、成功と卓越をもたらす大きな因子、人のネットワークにもっと投資する必要があることを学べる。
7つも法則があるので、全部の感想は書きません。気になったのは再起力と20秒ルールとソーシャルへの投資です。
プランABの2種類だけでなく、再起力を持って第3の道を見つけることがポジティブ心理学にはある。無力感に陥るのではなく、みちをみつけて新たな方向性を見出そうと言うことです。
20秒ルールは、習慣を持つには20秒の活性化エネルギーが必要だと言うことです。やるまでに20秒かかるからそこを短くしようという話です。
ソーシャルへの投資は、人間関係にもっと投資してパートナーの手を離さないでおきましょうという話です。友人たちの支えが成功をもたらすと言うことです。
どれも簡単にできそうなことだけどもしていないのが事実です。それが残念です。そして、今までの自分を顧みました。どうしてもっと友人を頼らなかったのか?友人を大事にしてきたか?私は今まで自分の好きなように生きてきて、友人を大事にしてきてなかったのではないか?
あと、しあわせになることについてのTIPSについては
・瞑想する
・何かを楽しみにする
・意識して人に親切にする
・ポジティブな感情が生じやすい環境をつくる
・運動する
・お金を使う(ただし、物を買うのではない)
・固有の強みを発揮する
この7つが紹介されていました。参考にしたいです。
本を返し終わるまでにもう1回読みたいです。この本が人気ある理由がわかります。本がくたびれています。それだけ読まれているということですね。おススメの本です。